コーヒーと土とNPK

コーヒーと土とNPK
2021年3月20日 コーヒーと土とNPK はコメントを受け付けていません report fromsoiltocup

今回はコーヒーノキを育てるうえで重要な栄養分である窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のおはなし。
この3つは人間でいうとタンパク質・脂質・糖分といったところでとても大事な栄養分です。
ルワンダのコーヒーと土とNPKの関係をみていきます。

ルワンダのコーヒー農園でよく目にするのは葉っぱが黄色く変色したコーヒーノキ(写真は養分欠乏の症状が確認できるコーヒーノキ)
葉っぱが黄変する原因のひとつが窒素不足です。窒素(N)は茎・根・枝の生育を促す要素なので、窒素が足りないと光合成ができず、コーヒーの収量が下がってしまいます。だからといって窒素だけを与えれば良いのではなく、その他の要素もバランス良く与える必要があります。どれかひとつの養分が不足しているとそれが制限要因になり、思うように収量が伸びないことがあるからです。

さらにややこしいのが窒素・リン酸・カリウムの土壌中での動きがまったく異なること。
窒素は無機化されると土中に保持されず雨水と一緒に流されていきます。一方、リン酸は土壌のpHによっては土中のアルミニウムやカルシウムとくっついて植物が吸収しにくくなる特徴があります。
このようにそれぞれの養分が土の中に含まれる量も動きもまったく異なるので、土壌改良を行う時にはまずはじめに土壌をしっかりと調査し、的確な対処方法を探すことが重要になるのです。

検査キットによる土壌調査
畑には枯れ枝のマルチ、土のなかからコーヒーの芽が!
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